手首の痛み/指のしびれ・こわばり
腱鞘炎/手指のしびれ/指の痛み
症例3 ばね指
患者
50代 女性
来院
2018年 12月
症状
年末を迎え、庭木の剪定作業などでハサミを使う機会が多く、右手は小指が、左手は薬指が動かすと痛く最後まで曲げる事が出来ないようになった。
整形外科を受診し「ばね指になりかけている」と言われた。
施術内容と経過
指の症状を診る時は、指そのもより他に根本的な原因があることが多い、今回も胸椎に注目すると緊張で歪みのある箇所があった。
鍼をしてゆっくり動かしてもらうと、先ほどより深く指が曲げられるようになり、痛みも軽減した。
さらに左の薬指の方が痛みが強いので、肩甲骨の緊張を緩めるとさらに痛みは軽減した。
同様の施術を計3回繰り返すと、症状はなくなったので施術を終了とした。
主に使用したツボ
RT5(1) LT4(1) L府蔵4
同時に施術した症状
なし
考察
今回の症状は発症から短期間で症状が軽い内に来院していたので、改善も早かった。
しかし指がロックするようなばね指にも鍼施術は有効である。
諦めずに相談をしてほしい。
※結果には個人差があり、
症例2 両手指のしびれ
患者
80代 女性
来院
2017年 7月
症状
4年前から右手は親指から薬指まで(1~4指)
左手は人差し指から薬指(2~4指)の指先に痺れを感じるようになる。
整形外科を受診し、レントゲン・MRI・CTで検査するが大きな問題はなく、首から来ていると言われた。
以降4年に渡り処方されている薬を飲んでいる。
日常では特にボタンをとめるなどの細かい作業が困難である
施術内容と経過
両手指の痺れとなると、頸椎の問題と考えられることが多いが丁寧に触診していくと、上部の胸椎につまりがあることが分かった。
初診時はこの詰まりを取るために脊柱を調整する鍼をした。
2回目の来院時に様子を聞くと、左手指がなんとなく痺れが薄くなった気がするが右は全然変わらないとのことだったので、初診時の施術にプラスしてより脊柱間の詰まりをより取るためのツボを選択した。
この選択が功を奏し、3回目に来院時は両指ともしびれは半分以下に。
4回目の来院時は両手指とも痺れは0になったため、身体を整えて施術は終了とした。
主に使用したツボ
(LR)T2(0.5・2.5)T3(0.5・2.5)T4(0.5・2.5)
同時に施術した症状
なし
考察
問診時に長年理容のお仕事をされていた事をお聞きした。
シャンプーなどで前かがみになる事が多く、その為に胸椎上部に強い詰まりが発生したのではないかと推察した。
初回の施術で小さな変化はあったので、より主体的に調整できるツボを選択し大きな変化に繋げる事ができた。
4年間1日3回飲み続けていたお薬もやめる事が出来て大変喜ばれた。
この方の施術を受けての感想はこちら
※結果には個人差があり、
症例1 ペンを握った時の親指の痛み
患者
30代 女性
来院
30代 女性
症状
年末で仕事が忙しく、特にボールペンを使った書き物が多く、12月に入ってからペンを握ると親指と人差し指の間に痛みが出るようになった。
しばらく我慢していたが、親指を動かすと痛みが出るようになりお箸やドアノブを握る動作でも違和感が出るようになり、これ以上酷くならないように来院。
施術内容と経過
特に痛みを感じるのが、ペンを持つことから、親指を曲げるような動作に痛みが出ると考え、胸椎との関連を考えて、座ったまま背中に鍼をした。
鍼を背中に置きながら、親指を動かしてもらうと痛みはほぼない状態に、さらにペンを握ってもらうと痛みは先ほどの半分になった。
さらに肩甲骨内側に硬さがあり、肩の動きが悪くなっていたので肘に鍼をしてその日は様子をみてもらった。
次の来院時に治療後の様子を聞くと、2日ほど痛みなく仕事出来たが、週末が近づくにつれ痛みが増してしまい、また痛みが強くなってしまったとの事。
前回の治療にプラスして、今回は手首の動きに注目して活法整体術を施すとペンを握っても痛みは無くなったため終了とした。
その後年末まで仕事をしたが、全く痛みはなかったと報告を受けた。
使用したツボ・整体術
(L)T1(1) (L)T8(1) (L)曲池 橈尺閉め 玉弾き
同時に治療した症状
肩こり
考察
初回の施術で痛みが半減し、そのまま改善していくように思えたが、仕事の忙しさもあり8割方戻ってしまった。
このことから、肘の動きと、手首の動きに注目をシフトしてみると、手首の動きに問題があることが分かった。
整体術はとてもシンプルな技であるが、すぐに動きに変化が出て、痛みがなくなった。
これからも鍼と併用していきたい。
※結果には個人差があり、