肩こり(頚腕症候群)の治療例
鍼治療による肩こり(頚腕症候群)の改善例です。当院ではこのような症状が改善しています。
肩がはる 肩がこる 肩が痛い 肩甲骨がこる・重い 肩甲骨が痛い
喉がつまる 前胸部がこる・重い
症例4
患者
50代 女性
来院
2018年 9月
症状
元々肩こりを感じていたが、ここ2週間とても強い肩こりを感じる。
右を振り向くと首に痛みを感じ、両肩に大変重い感覚があり、辛くて夜間の眠りも浅くなっているように感じる。
施術内容と経過
特に辛さを感じる場所を聞くと、両肩上部と右首にコリを感じていた。
触診すると、右側に強い緊張を見つけた。
これを緩めるために、腰とふくらはぎに鍼をした。
また首の振り向きの動きを整える為に、手に鍼をすると右側に首が振り向きやすくなった。
すると肩がすっと軽くなり、かなり楽になった感覚があったため、この日の施術は終了とした。
同様の施術を4回繰り返すと、ほぼ辛さはなくなり、首を振り向いての痛みも改善した。
主に使用したツボ
四隧R 築濱R 飛陽R 後渓R
同時に施術した症状
頭痛
考察
辛さを訴えていたのは両肩であったが、コリが強いのは右側であったため、右側から施術した。
右側が楽になるにつれ、左も楽になったが3回目の施術時は左側の方が重い感覚になったため、左側を中心に施術した。
施術をする度に睡眠もしっかり取れるようになり、身体も楽にすごせるようになった。
※結果には個人差があり、
症例3 鎖骨周辺から肩甲骨に響く痛み
患者
30代 女性
来院
2017年 12月
症状
11月11日ころから左の鎖骨周辺(主に下)にズキズキとした痛みが出始めた。
日が経つにつれ痛みが強くなり、左の肩甲骨の内側にズキーンと響くようになり深呼吸をすると増悪する。
心配になり整形外科を受診すると肋間神経痛と言われ、鎮痛剤が出た。
鎮痛剤を飲んでいると、痛みは少ないが切れると痛みが強く内科も受診したが原因不明と言われた。
施術内容と経過
首から鎖骨周辺を触診すると前頚部、特に鎖骨上窩(鎖骨の上の窪み)に強い緊張がみられた。
また左腕を外側に開きながら上げていくと、嫌な痛みが再現された。
職業が声楽家とのことから、喉を使いすぎて鎖骨上窩の緊張が高まり症状が出ていると考えた。
これらを緩める為に手と足のツボに鍼をした。
またアゴ周辺にも緊張があったので、それらを緩める為に手のツボに鍼をするとさらに患部の緊張が緩みその場で楽になる感覚があったので、この日は終了とした。
2回目は5日後に来院。
この時点で痛みは0になっていた。なんとなく違和感や緊張は残っていたのでフォローする施術をして終了とした。
主に使用したツボ
(L)太衝 (L)内関 (L)養老
同時に施術した内容
肩こり
考察
喉を酷使したことにより起こった症状である。
目的の場所(鎖骨周辺)を手足のツボを使って緩めると、肩甲骨に響く痛みも消失した。
これからも体の連動に注目して施術していきたい。
※結果には個人差があり、
症例2 朝に頭がもやもやする肩こり
患者
30代 男性
来院
2017年3月
症状
半年前から肩や首に疲れを感じるようになった。
仕事の忙しさもあり、夕方になると特に強いコリや疲労感を感じる事が多く、ここ1週間は起床時に頭がモヤモヤするような頭痛が毎日続き
不安になり、ご友人の紹介で来院。
治療内容と経過
半年前からの肩こりが原因で頭痛が起きているパターン。
年度末の忙しさが重なり、朝起きると頭痛がしている。
首から肩を触診していくと、右側の首に強いコリがみられた。
また顔を右に振り向いてもらうと、左に比べて振り向き辛いことも分かった。
これらを踏まえて考えると、胸椎周囲の緊張や歪みが原因と考えこれを調整する手のツボに鍼をした。
また連動する肩甲骨にも強い緊張が見つかったので、肘のツボに鍼をした。
上記施術を確認するためもう一度首を右に振り向いてもらうと、先ほどより遥かにむきやすくなり肩甲骨の緊張も緩んだ。
初回はこれで終了し、1週間後に来院いただくと頭のモヤモヤはほぼ消失したが、今度は左側の首肩が気になり始めた。
左側も首肩のコリを施術するため手足のツボに鍼をすると、3回目の来院ではモヤモヤ頭痛は全く無くなり軽い肩こりを感じるだけになったため、調整する施術をして
2週間後に来院いただくと辛さは全くなかった。
患者さんと相談の上、月に1度程度のメンテナンスをご希望されたので継続しながら様子をみることにした。
主に使用したツボ
R後渓 R曲池 R膝陽関
考察
肩こりも対処しないと頭痛やめまいの原因となりうる。
今回は頭痛が出始めて1週間ほどで来院いただけたので、比較的早く改善することが出来た。
たかが肩こりと考えずしっかり対処していきたい。
※結果には個人差があり、
症例1
患者
30代 男性
来院
2016年9月
症状
2~3年前から強い肩こりを感じる。
とくに首から肩にかけて凝り、仕事で疲れると増悪する(右>左)。
また両目の下辺りに違和感があり、自分では顔が歪んでいるようにかんじている。
治療内容と経過
仕事上立ちながら下を向いての作業が多いとの事から、腰とふくらはぎの疲れが原因の肩こりと考えた。
また首の動きをみると、右へ向きにくいのが分かり手のツボを使い治療した。
初回から3回目まで、同じ治療を続けると肩こり症状は7割改善となった。
肩こりが改善していくと、顔の違和感も3割ほど軽減した。
4回目以降は鎖骨と顔の関係にも注目し、調整するために足のツボに鍼をすると、その場でかなりの改善がみられた(7割改善)
5回目以降は症状がかなり落ち着いたため、本人の希望もあり月1回の通院でメンテナンスしている。
主に使用したツボ
(R)空りょう (R)承山 (R)後渓 (R)太衝
同時に治療した症状
なし
考察
慢性的な肩こりであったが、仕事や日常生活での動作を分析することで改善に至った。
足や腰の疲れで肩首が辛くなるケースはとても多い。
また症状が顔に出て、違和感を感じていたが、肩こりが落ち着くと少しずつ違和感なくなり、歪んでいると感じることもなくなった。
※結果には個人差があり、