膝痛の治療例
膝痛の鍼治療による治療例です。当院ではこのような症状が改善して
症例5 小学生・スポーツ後の膝痛
患者
10代 男性
来院
2018年3月
症状
サッカーチームに入っており、いつもの練習が終わり自宅でゆっくりしていたら急に右膝が痛くなった。特に練習で転倒して打ち付けたり、蹴られたりはしていない。
歩いても痛いが、屈伸しようと曲げると激痛になる。
治療内容と経過
特に打撲ではないとの事で、膝周辺を触診しても熱感や腫れはなかった。
だとしたら膝関節の動きの悪さが原因と考え、動きを整える為に臀部のツボを使い緊張を緩めた。
再度屈伸してもらうと痛みは半減した。
さらにスネにあるツボに鍼をしてその日の治療は終了した。
翌日再度来院してもらい様子を聞くと、歩行で痛みが出ることは無くなったが依然屈伸時には痛みが強いとのこと。
昨日の臀部のツボとこの日は太ももの裏側の緊張を探すとカチカチになっていたので緩めるために鍼をした。
するとその場で痛みは0になり屈伸しても全くいたくなくなったので施術を終了とした。
使用したツボ
(R)膝根 (R)眼裏 (R)キュウ路
同時に施術した症状
無し
考察
初日の施術で痛みは半減したので、翌日はかなり痛みが軽減している事を予想していたが痛みは多く残っていた。
そこでもう一度膝の動きを歪めている緊張がないか探すと太ももの裏側に見つけることが出来た。
この緊張を緩めて即痛みはなくなり、翌日以降も痛みは出ていない。
今回は10代スポーツ選手で、発症からすぐに来院してもらえたので早期の改善に繋がった。
特に学生スポーツ選手は痛い場所があっても指導者や親に言えない事が多く、重症化してしまうことも多い。
動きを整え直ぐに現場復帰できる整動鍼をお勧めしたい。
※結果には個人差があり、
症例4 階段を降りると痛む膝痛
患者
60代 男性
来院
2018年 1月
症状
年末から右膝の前側に痛みが出てきた。
年末の仕事で脚立に登る事が多く、原因となっているかもしれないとの事。
特に階段を降りる時に痛みが強くなる。
以前腰痛治療で当院に通っていたので、再来院となった。
治療内容と経過
膝の動きを良く観察すると、階段を降りたり体重を支えるような動きで痛みが発生していることが分かった。
特に太ももの前側の筋肉に緊張が強く、これが原因になっていると考えた。
この太ももの緊張を緩めるために背中のツボにハリをすると硬くなっていた筋肉が緩んだ。
さらに膝の中心の動きを整えるために、臀部のツボにハリをした。
この治療を4回繰り返すと、痛みは全く無くなったため終了とした。
主に使用したツボ
(R)T12(2.5) (R)膝根
同時に治療した症状
なし
考察
今回も膝関節自体の問題ではなく、背中に原因を見つける事が出来た。
スポーツの膝痛なども同じだが、膝が痛い→膝の靭帯や骨に異常と考えてしまいがちだが、痛い場所から離れた場所に根本的な悪い場所が潜んでいる事が多い。
膝の痛みは長く患うと、歩行にも問題が出て生活範囲を狭めてしまう可能性がある。
今回の患者さんは以前当院で腰を治す事が出来たため、早めに来院した。
問題があればぜひ早めに相談いただきたい。
※結果には個人差があり、
症例3 歩いても座ってもズキズキする膝痛
患者
60代 男性
来院
2017年8月
症状
一週間前から歩くと右側の腰・尻・膝が痛くなるようになった。
特に膝の外側から前に痛みが強く、初診時は駅から県央治療院までの3分ほどの道のりを10回も休まないと歩けないほど痛い。
整形外科へ行きレントゲン撮影したが、骨には異常なしと言われ、痛み止めが処方された。
ここ何日かは仕事で座っていても膝がズキズキ痛み、座っていられなくなりインターネットで当院を探して来院。
治療内容と経過
初診時、膝の痛みから腰痛や太ももの外側の痛みが発生していると考え、膝関節の施術から開始した。
一通りの施術を終えて様子をみてもらい、2回目の施術時に様子を聞くと「ほとんど変わっていない」との事。
ここで考え方を変えて、ほかの場所からの影響で結果として膝が痛んでいるという考えにシフトした。
特に影響の強い背部の緊張を確認して、そちらに鍼をして緊張を緩めた。
3回目の施術で様子を聞くと痛みが半減してかなり楽との事。
同じ施術を2回繰り返し、計5回の施術で痛みはほぼ無くなり、畑仕事も問題ないとの事で、施術を終了した。
主に使用したツボ
T11、T12(1.5)(R)
考察
初回の施術で変化が出なかったので、施術方針を変換した。
膝が楽になっていくに連れ腰、ふともも外側の痛みも軽減した。
初診時駅から当院までの道のりを10回も痛みで休憩しながらたどり着いたが、5回目の施術時には1度も休まず歩いてこれた。
膝の痛みにだけフォーカスせず全身を観察する大切さを痛感した症例であった。
※結果には個人差があり、
症例2
患者
50代 女性
来院
2017年 3月
症状
2月中旬に海外旅行に行き、合計14時間飛行機に乗っていた。
現地に到着してすぐに右膝に痛みを感じ、歩くと痛みが出た。
なんとか我慢して観光して帰国するも痛みが治まらず整形外科を受診。
レントゲン撮影したが骨に異常はなく、水が溜まっているとの事で注射で膝の水を抜いたが依然として痛みは強く、歩行や膝を曲げて屈む事で強い痛みを感じる。
治療内容と経過
膝の触診をしてみると痛みの割には熱感も少ない。
また飛行機に長時間座っていたという事を考え、今回の膝痛の原因は腰にあるのではないかと考えた。
腰から臀部で原因を探すとそれぞれに強く緊張している場所があり、特に腰の緊張がとても強い状態であった。
(1~3診)
腰のツボ、臀部のツボ、手のつぼ3つを使い施術した。
1~2診では、治療直後に痛みや動きが大きく改善することはなかったが確信をもって施術し3診目が終わり自宅へ帰ると今までの痛みが嘘のように軽減し楽になった。
主に使用したツボ
気海兪 膝根 後渓
考察
今回は旅行で飛行機に・・・というのが大きなヒントになった。
同様に毎日デスクワークで長時間椅子に座り膝がいたくなるケースもある。
強い痛みであったが比較的短期間で改善することが出来た。
また患者様から改善報告のお手紙を頂き、大変嬉しく感じました。
※結果には個人差があり、
症例1
患者
60代 女性
来院
2016年 11月
症状
2か月前から右膝が痛み始める。
最初は膝のみの痛みであったが、時間が経つにつれ右太ももからふくらはぎまで、ビリビリと痺れるような痛みが出るようになった。
痛みは安静時は全く痛まないが、椅子から立ち上がる時、階段を下りる時、車の乗り降りで足を持ち上げる時に右足外側に症状が出ている。
特に車の乗り降りは手で右足を上げるのを補助しなくてはならず、大変不便である。
趣味でダンスをやっているので、心配になり整形外科を受診してレントゲン撮影するも、骨には異常はないと言われた。
良くならないのでネットで検索して当院に予約した。
治療内容と経過
触診していくと、太ももの外側のスジがガチガチになっており、原因の一つと考えた。
これを緩めるために手首のツボに鍼をすると、外側の痺れが軽減した。
さらに緩めるために腰椎との関連を考え、腰のツボに鍼をすると一層楽になった。
また骨盤と膝は大変関連が強く、調整する鍼を臀部にすると膝を屈伸した時の痛みが半分になったので初回はこれで終了とした。
2回目は5日後に来院、前回と比べ膝の痛みは半分ほど、しびれも半分ほどになり生活が楽になったとの事。
前回と同じ治療をしてチェックすると、ほぼ痛みは取れた状態であったが、屈伸すると膝裏の外側に違和感が残っていた。
これを取るために、活法整体を用いて調整すると痛みは取れた。
3回目の来院時ほぼ痛みはなく、多少の違和感程度であった。
階段の下りも、車の乗降も問題なくすごしている。
趣味のダンスも依然と同じように出来たとの事で、調整する治療をして終了とした。
主に使用したツボ・手技
(R)外眼裏 (R)養老 (R)膝根 (R)L1(1.5) 膝裏の拘縮取り
考察
一見しびれを中心に診ると、坐骨神経痛を疑いたくなる症状である。
良く話を聞いて問診していくと、伸ばした時、曲げた時と膝に負担がかかると出る痛みが、膝から派生して足全体の痛みになっている。
ダンスをされることから、それが負担になったと考えられる。
治療としてはランナーが苦しむランナーズニー(腸径靭帯炎)を応用して行ったところ、初回から痛みが軽減して3回の治療で終わる事が出来た。
局所に拘ることなく、全体を観察し、しっかり問診することで改善に繋がったと考えている。
※結果には個人差があり、