足首の痛み/足の裏の痛み
足首の痛み(捻挫後遺症・歩行時の痛み) 足の裏の痛み(足底筋膜炎)
症例3 足首の痛み
患者
30代 男性
来院
2018年 2月
症状
前日の夜フットサルを2時間ほどしていた。
その時は痛みもなく帰宅したが、翌朝起きると右足首の外側に痛みがあった。
歩くとズキズキと痛み、足を引きずるようであった。
週末もフットサルをするので早く治したいと来院。
治療内容と経過
問診していくと特にフットサルの時に足首を捻った訳ではないという事が分かった。
かなりハードに動いたため負担がかかったようだ。
痛み方、場所などを診ると外反捻挫した時と同様の症状なので、捻挫の治療と考えて膝下のツボに鍼をして足首の動きを整えた。
鍼を取り立ってもらうと痛みは半減していた、痛みというより違和感との事。
さらに右足首の外側に負担が掛かりすぎないよう、バランスをとるために足のスネの内側に鍼をした、その後歩いてもらうとさらに違和感は軽減した。
翌日来院してもらうと痛みはなく違和感が残るとの事。
同じ治療を繰り返して治療を終了とした。
週末楽しくフットサルが出来たと連絡があった。
主に使用したツボ
(R)玉周り (R)地機 (R)後渓
考察
足首の捻挫の治療は鍼治療が有効である。
動きを整えることによって痛みを早期に軽減出来る。
しかし今回は捻ったわけではないので、身体のバランスが右足外側に負担が掛かるようになっていると考えた。
立って感覚を教えてもらうとやはり直立の状態でも外側に体重がかかっている感覚があるとの事。
このことから足の裏の土踏まず側に体重が乗るように調整する鍼をした。
すると歩行時の痛みも大幅に軽減した。
鍼治療は慢性疾患のイメージが強いが、今回のような急性症状にも効果を発揮する。
症例2
患者
40代 女性
来院
2018年4月
症状
1週間ほど前から歩くと違和感を感じるようになった。
2日前からは痛くなってきたので湿布を貼って対応していた。
仕事で1日1万歩以上歩く事が多く、困っていることから来院。
治療内容と経過
くるぶし下の痛みは足底との関連を意識して治療する。
スネのツボを2か所使い鍼をすると痛みは軽減した。
初回の治療後軽快に過ごしていたが、仕事をすると痛みがぶり返してしまった。
このことから立った時の足底に掛かる重心を考えて治療した。
内側に体重が掛かりすぎていると判断し、外側に上手く重心が逃げるよう腰椎上部のツボに鍼をした。
今回も治療後は痛みは軽減していた。
3回目の来院時に仕事で歩いて痛みはぶり返さなかったと聞くことが出来た。
まだ若干の違和感が残っているため、同じ治療を繰り返して終了とした。
主に使用したツボ
三陰交 地機 L2(1)
同時に施術した症状
腰痛
考察
仕事で一日1万歩以上歩いているとの事から、ふくらはぎの緊張に注目したが、それだけでは痛みを取りきる事が出来なかった。
このことから、身体のバランスを考え上部腰椎に注目すると痛みを取る事が出来た。
マラソンランナーなども同じような症状に悩むことが多い。
症例1 足の裏の痛み(足底筋膜炎)
患者
40代 男性
来院
2018年 8月
症状
仕事が立ち仕事で、一日中歩くことから常に足の裏に疲れを感じていた。
夏休みに入り、いつもの癖で足の裏を自分でマッサージしていたら翌日から足が付けないほどの痛みが出てしまった。
整形外科に行きレントゲンを撮るが骨には異常はなく足底筋膜炎と診断を受け、湿布と痛み止めを処方された。
2日ほど安静にして様子をみたが一向に良くならないのでネットで検索し来院。
治療内容と経過
足底の痛みはふくらはぎの緊張が関係することが多い、調べてみると立ち仕事のため全体的に強い張りがあったがその中でも特に緊張が強い場所を見つけ鍼をした。
さらに胸椎を整える場所にも鍼をして整えると、治療前の痛みが半分になった。
充分な変化があったのでこの日の施術はこれで終了し、同様の施術を3回繰り返すと痛みは全くなくなったので施術終了とした。
主に使用したツボ
下承山 後渓
同時に施術した症状
なし
考察
足の裏の痛み(足底筋膜炎、シーバー病、モートン病)は鍼治療が有効な場合が多い。
今回も痛みの原因は足の裏ではなく、ふくらはぎにあった。