股関節痛
股関節痛/鼠径部痛
症例3 サッカー少年の股関節痛
患者
12歳 男性
来院
2019年 2月
症状
1か月前からダッシュしようと足を踏み込んだ時、シュートを打つ時に右の股関節が痛む。
整骨院に行くと「大腿四頭筋が硬いからストレッチして」と言われストレッチの指導をしてもらった。
しばらくストレッチを続けると多少は改善したが、痛みは残存している。
施術内容と経過
詳しく痛みの出る動きを観察すると、走る時の軸足とシュート時の蹴り足という事が分かった。
痛みが出るのは股関節の前側であることから、足の甲にあるツボに鍼をした。
再度足を動かしてもらうと、痛みはなくなった。
次の日サッカーの練習があり参加したが痛みは全くなかったと報告を受けたので、施術は終了とした。
主に使用したツボ
大腰
同時に施術した症状
なし
考察
この症状は大腿四頭筋の硬さというより、その奥の筋肉の硬さが原因と考えた。
サッカー選手には起こりやすい症状であり、悪化すると他に症状が波及したりパフォーマンスを落とすことになる。
鍼1本、施術1回で終わることが出来、すぐに練習に復帰することが出来た。
※結果には個人差があり、
症例2 靴下を履くときに起きる股関節痛
患者
70代 男性
来院
2018年 9月
症状
1週間前から自宅のリフォームが始まり、荷物の移動をしていた。
2階から重めの荷物を1階に降ろしていたら、臀部から太ももの裏、股関節の周辺まで激痛が起きた。
病院へ行きレントゲンを撮ったが「骨には異常なし」と言われた。
一向に楽にならないので、甥っ子が通院していた当院に紹介で来院。
施術内容と経過
痛む動作を観察すると、右ひざを上げる、立位でいる、で痛みが強くなる。
腰の影響があると考え、関連するする場所をチェックすると緊張が見つかった。
また膝を上げる動作に関連する、お腹の奥の筋肉の緊張を緩めるため、足の甲に鍼をした。
初診から2回目までは、痛みが強くあまり変化がなかったが3回目以降少しづつ軽減してきて6回目終了時にはほぼ痛みはなくなったため施術を終了とした。
主に使用したツボ
中腰 豊隆 志室
同時に施術した症状
なし
考察
荷物を持って階段を往復したことにより、腰と体幹の筋肉を傷めていた。
高齢で痛みの度合いも強かったため、日常生活に大きな支障をきたしていたが、現在は問題なく過ごすことが出来るようになった。
※結果には個人差があり、
症例1 股関節の痛み
患者
70代 女性
来院
2017年 12月
症状
1か月前から右のソ径部に痛みが出てきた。
特に歩行時、階段を上る時に痛みが増す。
ご主人様の介護があり、移乗時なども痛い。
施術内容と経過
介護でご主人の身体を持ち上げる事が多く、身体のバランスをとる筋肉が疲弊していた。
股関節をチェックすると曲げる動作で詰まり感と、痛みがある。
この股関節を曲げる動きを整えるために、足先のツボに鍼をした。
すると股関節が痛みなく曲がるようになり、実際に歩いてもらうと痛みは半減した。
初回の施術はこれで終了とした。
4日後に2回目の施術時には、痛みは半減しており少し外側に違和感が移動しているとの事。
同様の施術に腰のツボもプラスした。
3回目の治療時には痛みもほぼ無く、身体を整えて終了とした。
主に使用したツボ
(R)中腰 (R)志室 (R)曲池
同時に施術した症状
なし
考察
股関節の痛みは、関節自体の障害ではなく、周辺の筋の緊張が多い。
痛みと離れた場所に鍼をすることで、関連する筋を緩めて痛みが軽減した。
介護者の疲弊は転倒などの事故に繋がる事も多く、痛みのない状態で介護出来るようになり、そのリスクは軽減した。
※結果には個人差があり、